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Posted by ミリタリーブログ at

2020年10月14日

H-138/Uハンドセットみたいなハンドセット その2

【某オクにて】お!!H-138/Uが売ってる!?やったね!!!……H-207/Uって、なんだこれ?

という訳で手に入れたH-207/Uハンドセット。
他にも同じ形状でH-207/VRCという物もあった。
どうやらこれは主に車両の車体に設置され、車内のクルーと会話する為のシステムの一部である事が分かった。


今回はケーブルは無し、ネジ欠品、水没痕、本体ヒビ割れと…初めからハードモード感が出ていて堪らない!!
唯一の救いはPTT スイッチのゴムに切れがない事。
ここだけは切れていると補修のしようがないので。

早速一つ分解してみると……素晴らしい!!今回は二接点だ!!前回(過去ブログ、その1参照)は一接点でハンドセットとしての回路が構成できなかったので、他のハンドセットから部品取りして接点を作った。

【前回参照 接点増設】
これだけでかなりハードルが下がる。


ドンドンと分解して行くと、以前同様の謎トランスが内臓されていた。
やはり、何かしらと接続して使うにあたってインピーダンス整合させてるのであろうが、無慈悲に摘出。


スピーカーとマイク部の防水フィルムは破れていて完全死。
が、この防水フィルムはただのビニールなので、適当なビニールを切って挟んで復活!!

それにしても…このダイナミックマイクの大きいこと!
H-138/Uの特徴的なマイクユニットは、実は丸い形で、その2箇所がマイクとして開口している構造でした。


と、そのマイクの固定金具を固定するはずのヘリサートは…その台枠ごと粉砕していて…

そんな時は!ヘリサートを熱して、そのまま本体を溶かす形で埋没。
これで本体に食いつくので外れない(はず)


多少隙間はできたものの、ガッツリ固定できるようになった。

続いては……


錆てしまって大変な事になっているネジです。
新品に交換してしまえば良いのですが、インチのマイナスネジでさらに、こんな長いネジなどある筈もないので、復活させるしかない。


みんな大好きサンポール(と成分が同じ透明の奴)で錆を根こそぎ溶かして、ついでに塗装も溶かして


マンガン電池を分解して亜鉛を取り出して


サクッと亜鉛メッキします。
しっかりとメッキがのったので、これでもう錆びることはない。


そして塗装して終了となりたす。
塗装するならメッキする必要はなかったのでは?とか言う人!メッキはロマンなのでやってみたかったんだもん!!()


そんなこんなで一番手間のかかったネジをつけて、マイクとスピーカーの動作を確認して、とりあえず作業終了です。


あとは、適当なハンドセットを探してきてケーブルを部品取りしたら完成です。

それは、部品が手に入ったらいつか更新したいと思います。


  

Posted by メガネさん at 23:58Comments(0)軍用無線