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Posted by ミリタリーブログ at

2020年07月20日

AN/PRC-25、PRC-77の製造年代の見分け方&ちょっとライセンス生産品の話し

2023年2月一部更新

PRC-25/77の製造年代の見分け方です。


写真上は60年代、下は80年代以降です。


オーディオコネクター台の形状が違います。

次に、60年代はネジがマイナス(一部メーカーはプラスの物有り)、80年代以降は全てプラスです。

上記の例に習うとAN/PRC-25の場合は60年代製造の物が殆どですので、台凹みあり、マイナスが正しい形となります。(O/Hされた物除く)

それらにプラスして、チャンネルダイヤルの蝶ナットが77の場合は二枚羽の蝶ナットが付いていますが、25の場合は一般的によく見る形の一枚羽の蝶ナットです。

(2023年2月追記)
1966年発注のコントラクト『DA36-039AMC-10410』RCA製のRT-841/PRC-77のみ一枚羽の蝶ナットがついています。



これで「これはPRC-25と77どちらでしょーか?」の質問に終止符を打つ事ができます!


ただし、アメリカ製以外のPRC-77は上記法則は全く当てはまりません。
例えば以下写真のようなライセンス生産品(ドイツ、スペイン、ノルウェー、韓国、イラン、ヨルダン、レバノン、イスラエル、オーストラリア等)、もしくはオーバーホール品や再生品は何もかも構成がバラバラなので、上記の話しは全く当てになりませんのでご了承ください。



余談ですが昨今、日本国内に大量に出回っているライセンス品(主にドイツ製PRC-77-0)は中身がアメリカ製とは異なる部品が使われていたり、改造されているので保守性に難があります。

とは言っても、本来の77に比べてチャンネルステップも25kHzステップですし(スイッチの部分)、内部もICが多用されてたり、少し軽くなったりと2〜30000円くらいなら「アマチュア無線機として」は全然アリなとても良い物だと思います。
しかし……「米軍装備として」PRCが欲しい場合には、正確には不正解になるのかな?と思ったりします。
外観はスイッチくらいなので、遠くから見たら分かりゃしませんが、気にすると気になってしまうポイントではあります。

【追記】
保守性に難があります!!……と思っていた時期が私にもございましたが、これだけ数が出ていれば壊れた物を部品取りにもできるので、部品調達は容易かと思われます。
問題点は直す時に回路図がないのでちょっと不便な事くらいです。

以上の事から、ライセンス生産品は生産国と25kスイッチの外観を気にしなければ、コストパフォーマンス最高の軍用無線機です。  
タグ :軍用無線機


Posted by メガネさん at 23:48Comments(0)軍用無線